判例・審決の解説と教訓
商品の原材料普通に表しただけの商標は商標登録を受けることができない~IGZO事件を例に~

商標法3条1項3号は次のような商標は商標登録を受けることができないと定めています。 「その商品の産地、販売地、品質、原材料、効能、用途、形状(包装の形状を含む。)、生産若しくは使用の方法若しくは時期その他の特徴、数量若し […]

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判例・審決の解説と教訓
国や市町村などの公共団体のマーク(市章など)と類似する商標は登録できない?~宮崎県日南市の「日」と太陽をモチーフにした市章に似た商標登録の可否~

商標法4条1項7号には「国若しくは地方公共団体若しくはこれらの機関、公益に関する団体であって営利を目的としないもの又は公益に関する事業であって営利を目的としないものを表示する標章であって著名なものと同一又は類似の商標」は […]

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判例・審決の解説と教訓
商標登録が不正の目的で登録されたとして無効とされた事例~鶴の図形商標と商標法4条1項19号~

以前、未登録商標が保護されるための条件と、その条件を満たすことの難しさを取り上げたことがあります。 以前の記事はこちらから ↓ 商標登録をしていなくてもその商標が保護されるための条件~自社の商標を他社が先に商標登録してい […]

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登録商標の類否~似てる?似てない?~
ロゴの中に同じ文字が含まれていれば類似する商標として取り扱われるのか~「inside」を含む登録商標の無効が争われた事件~

ロゴの中に同じ文字が含まれていれば、それだけで類似する商標と判断されてしまうのでしょうか。 もちろん事案によるということは否定できませんが、同じ文字が含まれているからと言って、両商標が類似すると判断されるとは限りません。 […]

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判例・審決の解説と教訓
ウェブサイトの「メタタグ」に他社の登録商標を使用することは商標権侵害となるか

近年の電子商取引の隆盛で、商品販売の方法も大きく変わり、実店舗を持たず、自社ウェブサイトのみで商品の販売をする会社がとても増えています。 各社、より消費者が求める商品を的確に提示できるように見やすいレイアウトを整え、その […]

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登録商標の類否~似てる?似てない?~
アルファベット3文字からなる「PAG」の登録商標とデザインが施された「PAG」を含むロゴ商標が非類似とされた事例

商標登録出願をすると、特許庁で審査官と呼ばれる担当者が1人でその商標が商標登録を受けることができるか否かを審査します。 審査官が出願商標を登録することができないと判断した場合は拒絶査定が下されます。 この拒絶査定に対して […]

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判例・審決の解説と教訓
商標登録をしていなくてもその商標が保護されるための条件~自社の商標を他社が先に商標登録していた場合の対処法~

自社の商標の保護を真剣に考えるのであるのであれば商品の販売前またはサービスの提供前に商標登録を済ませておくべきです。 しかし、何らかの事情で商標登録が遅れた場合に、既に他社が同じ商標を登録してしまっていたらどうすればいい […]

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商標権侵害事件の損害額の算定
商標権侵害事件の損害額の算定方法~商標法38条2項の推定がされない場合~

①他社の不正な登録商標の使用により損害を被った場合は商標権侵害による損害賠償を請求できること、 ②商標権侵害による損害賠償を請求する際には損害額の推定がなされて、立証責任がある程度緩和されていること、 を前回はお話ししま […]

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商標権侵害事件の損害額の算定
商標権侵害事件ではどのように損害額が認定されるのか~商標法38条2項による損害額の推定~

商標登録出願をして、めでたく登録されたとします。 その後、他社が自社の登録商標を無断で使用していることが発覚した場合、その使用をやめるように請求したり、他社の無断使用により損害が発生しているのであれば損害賠償を請求するこ […]

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不使用商標の取消制度
登録商標の不使用取消における「使用」の認定方法~青山ケンネルスクール事件を参考に~

商標登録をする際に、その商標が果たして登録できるものか否を判断するために、既に登録されている商標の調査を行います。 その調査で同一または類似の登録商標が見つかると、自社で出願しようとしていた商標は登録できないとの判断を一 […]

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